NuLAND schoolbag

【ラン活・使用レビュー】軽量ランドセルNuLAND(ニューランド)に買い替えて1ヶ月使った感想

今年、入学したばかりの次男のランドセルを2学期から買い替えました。

本人が選んだ革製ランドセルを購入したものの、実際に荷物を入れて毎日使ってみると「重い、重い」と泣きべそでした。

なにせタブレットやうわばきや体育着や水筒やら…

教科書以外のものが多すぎて、小1の小さな体には負担が大きすぎます。

従来の革製ランドセルしか知らなければ「ランドセルとはこういうもの」「重いのは仕方ない!」と諦めさせていたところです。

しかし、私と息子は知ってしまっているのです。

軽い布製ランドセルがあることを!

布製の軽いランドセルは、こちらの記事でまとめて紹介していますのでご覧ください。

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ただでさえ、勉強があまり好きではない次男。

加えて、ランドセル症候群や通学ブルーで、ますます学校が嫌いになるのではと思い、本人とも話し合って買い替えを決意しました。

進化するランドセルの軽量化

今や、たくさんの布製ランドセルが売られています。

どれも革製ランドセルの重さをどうにかしてあげたいという親たちの声から生まれているだけに、子どもの身体に負担にならない工夫が施されていて、質もいいものばかりです。

関西の一部地域では、布製ランドセルが指定という学校もあるようです。

しかし、沖縄では布製ランドセルを見る機会はほぼありません。

息子の通っている学校でも、布製ランドセルを使っている児童を見たことはありません。

でも我が家では、沖縄でも展示会を行っていたNuLANDと、個人的にレンタルしたERGORANSELは、実際に商品をみて、息子も背負って、その軽さを体感していました。

NuLAND(ニューランド)さんの展示会レビューは、こちらの記事にまとめています。

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写真:悟空のきもちより  値段¥5,940(税込)

さらに、最近では、小学生の子どもたち自らが開発したという『さんぽセル』も大人気。

『さんぽセル』は、ランドセルの重さを体感90%軽減させることができるアイデア商品です。

2本のスティックをランドセルに取り付けることで、通常のように背負うことも、キャリーバッグのように転がせるようにもなるというもの。

買い替えを検討したとき、私のなかでは、この3点に絞られていました。

決めたのはNuLANDのランドセル

革製ランドセルの重みだけを解決したいなら、『さんぽセル』は素晴らしい商品だと思います。

すでに使っている革製のランドセルを無駄にすることもなく、2本のスティックを取り付けるだけなのです。

ただ、あくまでランドセルの重さを軽減するだけのものなので、水筒やうわばき、ときには大きな工作作品などランドセルに入りきらない荷物もたくさん出てきます。

そうした手荷物の問題までは解消できなさそうだと感じました。


ERGORANSELのランドセル

一番、迷ったのが、ERGORANSEL(エルゴランセル)です。

子どもの身体にフィットするように、ウエストベルトとチェストベルトがついていて、荷物を軽く感じさせるランドセルになっています。

6年補償付きというのも魅力的。

革製ランドセルでは6年補償が当たり前のようについていますが、布製ランドセルでは修理補償がないのがほとんどなので信頼できました。

回転式のマグネットもしっかりしていたので、おじぎをしたら中身が飛び出してくるなんて心配もなさそうでした。

詳しくはこちらの記事をどうぞ↓

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しかし、息子が最終的に選んだのは、NuLANDランドセルのネイビーMサイズでした。

2学期から使いはじめて、いま約1ヶ月ちょっと経ちます。

毎日使うなかで感じた便利さ、息子や周囲の反応や使ってみて気づいた「思ってたんとちがーう感」などを正直に書きたいと思います。

NuLANDを選んでよかった点

🎒やっぱり軽い

以前、展示会にお邪魔したときに試着させてもらったのは2020年モデル。

でも、今回購入したのは2022年モデルです。

2020年モデルでは896gだったランドセルの重さが、2022年モデルでは985gと重たくなっていました。

(フラップが取り外し可能になっていてフラップを外せば738gとさらに軽くなる)

89g重たくなってる…

とは思いましたが、今まで約1,280gの革製ランドセルを背負っていた息子。

使っていた革製ランドセルとNuLANDを右手と左手に持ち比べては、「かるーーーい♪」と大満足の様子でした。

背中面がメッシュなので蒸れないのも12月まで暑さが続く沖縄ではありがたいです。

革製ランドセルだと真夏に革ジャンを着ている感覚で、帰宅するとTシャツの背中は汗でびっしょり濡れていました。

でも、布製のNuLANDは、Tシャツが濡れることもなく、通気性が良く快適そうです。

🎒想像以上の大容量

NuLANDを選んだ決めては、軽さに加えて拡張機能付きの大容量ということ。

革製ランドセルより内寸サイズが広くとられていて、拡張機能を使えばマチ幅は最大19cmにもなります。

革製ランドセル NuLAND(Mサイズ)
サイズ(内寸) 横23cm×縦31cm 横25cm×縦33cm
マチ内寸(奥行) 12cm 15cm
マチ拡張時 なし 19cm

2学期に入ってすぐ校内で虫捕りをするという授業がありました。

虫取り網と虫かごを使うので持ってくるようにといわれたのですが、虫かごが余裕でランドセルに入りました。

事前にSNSで「絵の具セットも入った!」というレビューも見ていました。

でも、まさか、さすがに絵の具セットは…と思っていました。

その絵の具セット、うちの子のものとはメーカーが違うんじゃない?

水入れがない絵の具と筆だけの小さめのやつなんでしょ?って

疑ってました…ごめんなさいm(__)m

ジャ、ジャーーーーン!!

なんと、絵の具セットも入りました。

※絵の具セットの下には、もちろんちゃんと教科書やノートも収まっています。

ということはですよ、絵の具の登下校でも手ぶらで歩けるってことなんですよ!

これって、すごくないですか?

🎒ずぶ濡れでも大丈夫な撥水性

NuLANDの展示会のときに「撥水加工がされているので、多少濡れても大丈夫ですよ」と説明を受けていました。

しかし、「多少」ってところが少し心配ではありました。

亜熱帯気候の沖縄は、高温多湿で急な雨も降るし、梅雨も長いし、なんといっても8~9月は台風の通り道となるのです。

(ランドセルを買い替えてすぐに3個の台風が直撃しました)

台風が来る前後も天気が不安定になるので、登下校時、雨に打たれることはよくあります。

でも、どしゃ降りでも大丈夫でした!

実際、息子がずぶ濡れで帰ってきた日も、服は濡れてるのにランドセルはほとんど乾いていたのです(笑)

フラップは黄色い交通安全のビニールカバーで覆われているとはいえ、肩ひもとサイド面はおもいっきり布です。

それでも布が水を吸ってビショビショということはなく、しっかり水をはじいていていました。

🎒周囲の反応と子どもの変化

革製ランドセルが主流のなか、周囲とちがうランドセルで浮いてしまうのでは?

いじめにあったりするのでは?

と心配される方もいらっしゃると思います。

でも、NuLANDのランドセルは、一般的なランドセルとデザイン的にパッと見では違いがわかりません。

実際、NuLANDのランドセルに買い替えた初日。

ウキウキで登校した息子でしたが、「誰も新しいランドセルって気づいてくれなかった」と、むしろ寂しげでした(笑)

2日目「あれ?ランドセル変えた?茶色じゃなかった?」と、仲の良いお友達がランドセルのサイド面が違うと気づいたそうです。

1週間ほどすると、周りのお友達も気づき「これってリュックじゃん?」と言われたりもしたようです。

しかし、息子が「このランドセル、すごく軽いんだよ!」と自慢すると、「いいなぁ~。僕も軽いランドセル欲しいな~」と言われたそうです。

何より、息子本人が学童の帰りに「重いからランドセル持って~」などという愚痴を一切言わなくなりました!

自らそそくさとランドセルを背負ってくれる姿は、成長を感じましたし、NuLANDにしてよかったと思いました。

思ってたんと違ってた点

機能性に惹かれて(息子はカラー重視で)選んだNuLANDでした。

でも実際に、約1ヶ月使ってみて、正直「あれ?失敗したかな…」と思った点もあったのであげておきます。

🎒チャックとブックバンドの使い方

まず、こんなはずじゃなかったと思ったのはチャックとブックバンドです。

NuLANDでは、開口部が広く開いて荷物の出し入れがしやすくなっています。

さらに、荷物をブックバンドで背中面近くに固定することでグラつかず、重さを感じないよう設計されています。

また、ブックバンドチャックとフラップ(かぶせ)マグネットの3段階で、教科書が滝のように落ちてくるあの現象を防止しているのです!

万全の対策だと思っていましたが、子どもというのは、大人の想定を超えた斜め上からな使い方をするものです。

おおざっぱな性格の息子は、ブックバンドを使わないので荷物がぐらぐら。

大きい物や重たい物を背中側にしたほうが重く感じないというのもお構いなしに、適当につっこんできます。

しかもプリント類も見事にぐちゃぐちゃ。

1番のしくじりは、チャック全開で帰ってきたこと。

ブックバンドも使わず、チャックも開いていたもんだから、教科書が飛び出していました。

危ない、危ない。

数日後もチャック全開で、体育着やら教科書が丸見え。

危なかったー。とかじゃなく…

ちゃんとしっかり国語の教科書(上)をなくしてしまいました。←おぃ

担任の先生に伝えると「国語は、もうすぐ下巻に入りますから大丈夫ですよ。それまでは教師用の教科書を貸しておきますね」ということで優しく対応していただきました。(面目ない…)

どんなに急いでいようが、早く帰りたかろうが、チャックは絶対閉めること!など、息子とはランドセルの使い方を何度も確認しました。

ようやく最近はチャックを閉め忘れることはなくなりました。

これはNuLANDの設計ミスとかではなく、あくまでウチの息子の使い方の問題。

このくらい言われなくてもわかるだろって話です。

✐追記

身をもって学んだおかげか、それ以降はしっかりチャックを閉めるようになりました。

なんなら「ランドセル空いてるよ」と言われると、わざとお辞儀してみせて、友達にドッキリをしかけているようです。

今では「ボクのランドセルは下向いても教科書が落ちないんだよ!」と自慢して歩いています(笑)

schoolbag

荷物がたくさんあって拡張機能を使うときも、「トランスフォーム!!!」って感じで楽しんでいます。

友達からもうらやましがられてるみたいです。

🎒水筒が入らない

直径6.5cmの水筒

NuLANDの特徴のひとつに、外ポケットにも内ポケットにも水筒が入るというのがあります。

そのきめ細かさが、小学生を持つお母さんならではの発想だなと愛を感じた部分でもありました。

でも、いざ水筒を入れようとしたら入らないのです。

チー―ーーン( ̄ロ ̄lll)

実は、保育園のときまで使っていた直径6.5cmの水筒なら問題なく入っていました。

しかし、小学校の後、放課後は学童でも過ごす息子。

水筒が小さくて全然足りないというので、0.8L入るサーモスの水筒に買い替えていたのです。

学年があがると、もっと大きい水筒を使っている子もいるようです。

水筒の大きさまでは考えておらず、不覚でした。

水筒のカバーを外した直径8センチの状態なら、内ポケットには入りました!

ただ、カバーなしだとノートやタブレットに水滴がついて濡れるんじゃないかと心配です。

結局、水筒は肩から斜め掛けにして持って行っています。

🎒留め具のマグネットがちゃっちい

NuLANDの留め具は、マグネットになっていて、右にスライドすると開くようになっています。

この留め具に関しては、すぐに壊れそうだなと展示会のときから少し気になっていた部分でした。

ただ、他の留め具にするとどうしても重みがでたり、見た目もリュック感が強くなるのでこの1番軽い留め具を採用しているんですというNuLANDさんのこだわりを聞いて、納得して購入したのです。

しかし、いざ使ってみると、やっぱり留め具の磁石が弱いなと感じることが多いです。

とにかく、よく外れます。

何かのはずみで軽く壁にぶつかっては外れ、走るとランドセルも横に揺れてその拍子で外れ、荷物がパンパンのときもよく外れています。

なので基本、ランドセルが常にパカパカ開いてる状態です。

チャックを閉めていれば中身が飛び出すことはありません。

が、先述の通り「チャック全開事件」があるので要注意です。

息子もこのパカパカが気になっていたようで、使って3週間ほど経ったある日のこと。

「カパカパするからヤダ!もっとしっかり止まるのがいい」と怒り出し、1日だけ革製ランドセルに戻したことがありました。

元々、荷物が多い日と少ない日で、革製とNuLANDのランドセルを使い分けてもいいかなと思っていました。

なので、その日は「じゃあ今日は革のランドセルで行っておいで」と送り出しました。

久しぶりの革製ランドセルは、やはり重たかったのか階段上るとき何度もフラついていました。

結果、帰ってくるなり「明日はNuLANDで」といって以来、毎日NuLANDで通学しています。

ただ、やはり少し重たくなってもいいから留め具だけは、しっかりと閉まるものをと思います。

NuLANDには、もともと凹型の留め具は2か所ついているのですが、実はかぶせ面には凸型が1個しかついていません。

あくまで、荷物でパンパンになった時に、かぶせの留め位置を変えられるように工夫されているもの。

その凹型を利用して、凸型ももう1つ取り付けたらどうだろうと。

とりあえず試しに凸型をネットで注文しました。

革製だと穴をあけたり縫ったりするのも特殊な針じゃないと難しそうですが、布製のNuLANDなら自分で取り付けができそうです。

インスタで、サイド面にラインストーンを施しているユーザーさんもいたくらいです。

そのへんのアレンジの幅が効くのも布製の利点かもしれませんね。

✐追記

NuLand公式さんから、対処方法のコメントいただきました。

ランドセルカバーが留め具にあたると磁力が充分に発揮できないとのこと。

そこで、カバーを大きくクリ抜いてみたところ多少改善されました。

さらに、ネットで購入した凸型マグネットを取り付けたら、全く外れなくなりました!

schoolbag-Nuland

時間割表を入れるポケットの縫製を少し外して、購入した凸型マグネットを挟み込みます。

あとは、針糸不要の裁縫用ボンドでしっかり貼り付けるだけです!

あったらいいのになと思うもの

ついでに、別売りでもこういうのがあったらいいのにな~と思うところも書いておきたいと思います。

🎒ランドセルカバー

NuLANDでは、別売りでレインカバーを販売しています。

でも、ランドセル本体には日常撥水加工や防水加工が施させていて、濡れても大丈夫でした。

しかも、雨の日はランドセルを背負った上からカッパを着るため、レインカバーの必要性を今のところ、あまり感じません。

(息子の学校では、傘は刺さったりして危ないからということでカッパをつけるように指導されています)

なので、レインカバーの代わりにランドセルカバーが欲しいのです。

今は小学1年生で、交通安全の黄色いカバーをつけていますが、この黄色いカバーはすでに擦れて傷だらけです。

2年生にあがって、黄色いカバーを外した後は、ランドセルカバーは必須だなと感じています。

ただ、ここで問題なのが、留め具のマグネットです。

市販されているランドセルカバーは、 一般的な革製ランドセルに合わせて作られています。

なので、市販のものを買うとフラップ面のマグネットを覆ってしまうのです。

実は、黄色い交通安全カバーもマグネットが当たるところを切って使っています。

(※大きめに切り抜いたほうがいいそうです)

自分で手作りするか、市販のランドセルカバーを切って使うかしかありません。

NuLAND専用のおしゃれなランドセルカバーが販売されたら嬉しいです。

🎒フラップだけの別売り

写真:NuLAND(ニューランド)

NuLANDでは、2022年モデルから全サイズでフラップの取り外しが可能になりました。

せっかくフラップが着脱できるので、フラップだけの別売りとかもあればいいのになと感じています。

本体はブラックでフラップはレッドとか、オリジナルのランドセルを作る感覚が味わえそうです。

学年が上がってランドセルのカラーを変えたくなっても、全部買い替えるのは大変だけど、フラップだけ着せ替えできたら経済的です。

フラップが外せるNuLANDのランドセルならではの今後の展開も期待しています。

まとめ

想定と違ったなと思う点はありましたが、使っている息子本人は、軽さと布の柔らかさをとても気に入っています。

やはり、革製よりも軽くてラクなんだと思います。

息子が「明日はNuLANDに戻す」と言ったときは、買い替えて正解だったなと思いました。

ただ、革製ランドセルも、荷物の量をみて交互に使い分けることができるので捨てずにとって置くつもりです。

NULANDのランドセルを検討している方の参考になれば幸いです。


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