春休みや夏休みなど長期休暇に入る前に、子どもたちはお道具箱を持ち帰ってきます。
消耗している文具は、新学期に備えて補てんしておく必要がありますよね。
そのなかで、買い替えのタイミングに困るのが「クレヨン」ではないでしょうか。
減りの早い色だけを単品で買うべきか、箱ごと新品を購入すべきか…
高いものでもないし箱ごと買い替えてもいいのですが、色の減り具合はまちまちで、まだ充分使える長さのものがあるともったいない気もします。
そこで、いろいろと調べたところ、使い込んだクレヨンもきれいになるお手入れ方法や折れたクレヨンをつなげる方法をみつけたので、試してみました。
汚れたクレヨンを復活させるお手入れ方法
こちらが、息子が持ち帰ったクレヨンたち。
赤色だけない・・・・と思ったらお道具箱の端のほうに転がってました(笑)
クレヨンの汚さもさることながら、箱にも塗りたくって「こげちゃいろ」の文字が消えています。
やたらと黒色の消耗だけ早いのが気になるところですが、残りはけっこう長さがあるので、やはり買い替えるのはモッタイナイ!
ということで、お手入れしていきます。
🖍お手入れに必要なもの
クレヨンのお手入れに必要なものは、次の5つです。
- 使い古した汚れたクレヨン
- ベビーオイル
- ティッシュ
- 折り紙
- のり
家にあるものや、なくても100均一で揃うものばかりです。
お手入れの工程も、とても簡単なんです。
🖍拭き取るだけ
ベビーオイルをふくませたティッシュで、ひたすら拭き取るのみ!
まずは、箱のトレーを拭き取ります。
すると、この通り!
クレヨンで塗りつぶされていた「こげちゃいろ」の文字も、見事に復活しています。
クレヨンも同様に拭き取れば、キレイになります。
オイルでベタベタするので、仕上げにウェットティッシュで拭き取ると良い感じです。
しかし、ここで問題なのが、クレヨンがキレイになっても、ポキポキと折れているものはどうしよう?ということです。
半分に折れているものはマスキングテープなどで止めて補強するだけでも良さそうです。
でも、マステだけでは、子どもが絵を描くときのチカラ加減で再び折れてしまいそうで心もとない気がします。
どうせならキレイに修復したいですよね。
折れたクレヨンの直し方
クレヨンの原料は、顔料にろう(ワックス)を混ぜたものを加熱して、溶かし固めたものです。
種類によっても異なりますが、クレヨンの融点(溶ける温度)は約50℃~65℃ほど。
つまり、65℃くらいで、一度加熱して、冷やし固めれば、またくっつくというわけです!
加熱方法はいくつかあるのですが、今回は3つのパターンを試してみたので、ご紹介します。
🖍準備するもの
基本的に準備するものは、次の3つです。
- 折れたクレヨン
- カッター
- クッキングシートまたはアルミホイル
下準備として、まずカッターで折れた断面部分が平らになるようにカットします。
🖍加熱パターン1.コンロで直火焼き
コンロで炙って加熱する方法の手順は、次の通りです。
※このとき、クレヨンを入れる筒のところがシワにならないように気をつけます。2.下のほうにアルミホイルの塊を作る。
3.筒のなかに折れたクレヨンを入れる。
4.2で作った塊の部分をさい箸やトングで掴んで、コンロの火で炙る。5.クレヨンが溶けたところで火を止めて、冷やし固める。
この方法は、短くなったクレヨンを集めて作る「マーブルクレヨン」の作り方としても基本のようです。
しかし、不器用な私には、いささか難しかったです。
さい箸に火がついて燃えたり、コンロにクレヨンごと落としてしまったり、1分も経たずにさい箸を持つ手が震えてきました。
クレヨンが溶けているのかどうかさえよく分かりませんでした。
🖍加熱パターン2.オーブンで焼く
オーブンで加熱する方法の手順は、次の通りです。
1.折れたクレヨンの断面をくっつけて、クッキングシートでクルクル巻き、両端をとめ、キャンディーみたいにする。
2.100~120℃のオーブンで3分~5分ほど焼く。
※オーブンレンジなら予熱をしてから焼いてください
3.オーブンから取り出し、しばらく冷やす。
この方法は、簡単で比較的おススメです。
温度設定にさえ気をつければミスも少なく、子どもと一緒にやる場合でも安全な方法かと思います。
🖍加熱パターン3.フライパンで焼く
フライパンで加熱する方法は、オーブンとほとんど一緒です。
1.折れたクレヨンの断面をくっつけて、クッキングシートでクルクル巻き、両端をとめ、キャンディーみたいにする。
2.フライパンにアルミホイルを敷いて、5分ほどコロコロ転がしながら焼く。
3.フライパンから取り出し、しばらく冷やす。
フライパンでの加熱なら、予熱もしなくていいですし、1番手軽です。
試しやすさには個人差があるでしょうが、いずれの方法でも折れたクレヨンをしっかりと接着し直すことができました。
ラベルを貼る
加熱後、しばらく常温で冷ましておくと数分で固まります。
固まったクレヨンに、ラベルとなる紙を巻きつければリメイク完成です。
今回は、100均一の折り紙をクレヨンの長さに合わせて切って糊で止めました。
お好みのマスキングテープやおしゃれなワックスペーパーなどを巻いてもカワイイと思います。
【失敗例】
ここまで、3つの加熱方法をご紹介しましたが、実はうまくできるまで何度か失敗したため、何度も加熱し直すことになりました。
誰の参考になるかわかりませんが、失敗事例もご紹介しておきますw
失敗パターン1. アルミのシワがつく
クレヨンをアルミホイルで巻きつけて加熱してみたところ、アルミのシワがクレヨンにも残ってしまって不格好な形になりました。
アルミを巻くときは、ピンッと張ってから巻いてください。
不器用な方や仕上がりのキレイさも求める方は、クッキングシートのほうがおススメです。
失敗パターン2. 加熱しすぎると穴があく
オーブンの温度でも失敗しました。
150℃で3分ほど加熱してみたところ、熱が強すぎたのかクレヨンに無数の穴があいてしまいました。
もろくて、ポキポキ折れまくる、最弱なクレヨンが出来上がってしまいました。
こんな感じで何度か試したのですが、失敗してもまた溶かして作り直せばいいので、チャレンジあるのみです!
🖍まとめ
クレヨンのお手入れは、「ベビーオイルで拭き取るだけ」と実に簡単でした。
子どもたちに、自分の持ち物に愛着をもって長く大切に使うことの重要性を教えるためにも、一緒にお手入れするのもいいですね。
折れたクレヨンの復活方法も、加熱を行う際にヤケドなどに注意が必要ですが、実験みたいで子どもたちも楽しめると思います。
春休みの新学期準備の際には、ぜひ試してみてください。
また、入園・入学・新学期準備に欠かせない「名前つけ」に便利なグッズはこちらの記事でご紹介しています。
3月といえば卒業シーズン真っただ中。 4月に入園・入学を控えたお子さんがいらっしゃるお宅では、待ちに待った嬉しい春ですね。 ですが、悩ましい問題がひとつ。 それは「名前付け」という煩わしい作業が控えているのです。 身[…]