皆さんは「eスポーツ」に、どんなイメージをお持ちですか?
私は「ゲームなんてやったらバカになるよ」と親に怒られていた昭和の生まれです。
ゲームでお金もらえているのは「高橋名人」だけだと思っていました(古っ)
でも、今はプロゲーマーというのがいるのだそうです。
世界で人気!「eスポーツ」とは?
日本では、まだまだなじみのない「eスポーツ」。
はじめて聞いた、いや、そもそも知らん!という方もいるかと思います。
eスポーツとは「Electronic Sports」(エレクトロニック・スポーツ)の略称で、ゲームなどを用いて、対戦、勝敗を競うものです。
電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指します。
~参考『eスポーツのすべてがわかる本』~
「テレビゲームがスポーツ??」と思っちゃいますよね。
しかし、そもそも英語の「スポーツ」という言葉には、「競技」や「娯楽、楽しむ」という意味があります。
日本のように「運動すること、体育」という意味だけではないんですね。
その上で、「スポーツ」の大きな概念としては、「フィジカルスポーツ」と「マインドスポーツ」という2つのジャンルに分けることができます。
「フィジカルスポーツ」というのは、野球やサッカー、水泳など一般的に私たちがイメージする「スポーツ」で、身体を使った運動競技のことをいいます。
それに対して「マインドスポーツ」というのは、囲碁や将棋、オセロやチェスなど、頭脳を使った競技のこと。
激しい運動をしているわけではないけど、「娯楽」であること、頭脳戦によって勝敗を決める「競技」であることの要件を満たすチェスや囲碁なども、海外では「スポーツ」として捉えられているのです。
そのため、eスポーツも「マインドスポーツ」のひとつと言えるのです。
以前、体験した「HADO」もeスポーツのひとつ。
最近、スマホゲームの「ポケモンGO」に業評されるようなAR技術を使ったゲームが進化しています。 AR(Augmented Reality)とは「拡張現実」という意味。 よく聞くVR(Virtual Reality)と違うのは、V[…]
eスポーツのゲームの種類は?
陸上競技には、100m走や砲丸投げ、走高跳び、ハードル走などいろんな種目があります。
同じように、eスポーツの中にも、いろんなジャンルのゲーム種目があります。
1.ファースト・パーソン・シューティング(FPS)
2.スポーツゲーム(SPG)
3.コレクタブル・カード・ゲーム(CCG)
4.格闘ゲーム
5.スマホゲームアプリ(日本)
🎮ファースト・パーソン・シューティング(FPS)
代表的なものが、ファースト・パーソン・シューティング(FPS)と呼ばれるジャンルです。
武器で敵を倒していくシューティングゲームやアクションゲームで、1対1の個人戦や5対5のチームで戦って、相手を倒したり、ミッションをクリアしていくことによって勝敗が決まります。
🎮スポーツゲーム(SPG)
スポーツゲーム(SPG)は、サッカーやバスケットボール、アメリカンフットボールなど球技系のスポーツを題材にしたゲームです。
最近では、実際のスポーツチームを巻き込んで、より広がりをみせています。
🎮コレクタブル・カード・ゲーム(CCG)
日本では、「トレーディングカードゲーム」と呼ばれているものです。
「ポケモンカード」や「遊戯王」など、実際のカードを持って出し合うことでバトルし、どちらのライフが残っているかで勝負を決めるゲームがありますが、それをデジタル化したものです。
🎮格闘ゲーム
日本で大きな位置を占めているのが、格闘ゲームです。歴史も長く、日本製のゲームが多いので、日本から世界チャンピオンが生まれることも多く、お家芸といわれています。
プレイヤーが操作するキャラクター同士が1対1の格闘技で戦うゲームです。
複数人で共闘して遊ぶものも含まれます。
🎮スマホゲームアプリ(日本)
現在、日本では「モンスターストライク」や「パズドラ」のみにプロゲーマーとしてのライセンス認定がなされています。
「モンスターストライク」と「Shadowverse(シャドウバース)」は、賞金総額が1億円を超える大会が開催されています。
いま中高生に人気の「荒野行動」や「IdentityV(第五人格)」なども高額賞金の大会を開催しました。
今後がスマホゲームアプリのタイトルは、もっと増えていくでしょう。
eスポーツのゲームの賞金は?
eスポーツの大会では、優勝した人やチームだけでなく、上位入賞者にも賞金が設けられているケースが多いです。
eスポーツが盛んな海外では、賞金額1億を超える大会も珍しくありません。
ただ、国内の大会だと、大会によって賞金は異なり数万~数百万円が相場となります。
しかし、最近は賞金総額3億円、優勝賞金1億円を超える大会も開催されるようになり、全体的に賞金額は上昇傾向にあります。
最高賞金額は?
ちなみに、歴代最高賞金額の大会は、海外の大会で、2019年に開催された『The Intenational 2019 Dota2 Chanpionships』。
その賞金総額は、なんと日本円にして約37億円といわれています。
あのメジャーリーガー大谷翔平投手の年棒も約36億円といわれていることを考えると、プロゲーマーはなんとも夢のある職業だといえますよね。
プロゲーマーの年収は?
大きな賞金額が狙える大会があるとはいっても、高額賞金をもらえるのはほんの一握りのプレイヤーです。
ランキング上位のプロゲーマーは、1億円以上の年収があるといわれています。
しかし、一般的な平均年収は400万円程度といわれています。
大会の結果によって収入が大きく変わるので、安定して給料をもらうにはプロチームに入ったり、支援してくれるスポンサーを探したりします。
eスポーツが学べる学校
そんなeスポーツが、いまは学校でも学べる時代になってきました。
2022年4月に開校したeスポーツ高等学院は、日本初のeスポーツ専門の高校として、eスポーツが生み出すITやICTに関する高いレベルの教育を提供する学校です。
学べるゲーム
・ゲーム実践(全てのタイトル)
・英語
・プログラミング
・ゲームビジネス(業界トレンド)
・動画制作(撮影・編集)
・インターネット配信
・取材・実況・ライティング など
eスポーツ高等学院に限らず、通信教育でeスポーツが学べる学校も増えています。
そういた学校の多くは、プロゲーマー選手の育成だけでなく、ゲームに付随するプログラミングや動画制作などの技術も学ぶことができます。
そのため、卒業後の進路として、ゲーム開発会社、ゲーム情報を発信するWEBメディア・出版社、ゲームイベントの運営会社などでゲームの知識を生かして仕事をすることが可能となっています。
まとめ
世界的にみると、日本はまだeスポーツ市場の拡大で遅れをとっています。
しかし、昔のように高価なゲーム機を買わずとも、今は普段使っているスマホひとつで誰もがゲームを楽しめるようになりました。
オリンピック競技にも選定されるなど、ますます競技人口を増やし続けているeスポーツ、今後の動向に注目です。