【ラン活レビュー】話題のランドセル「NuLAND(ニューランド)」展示会で感じた布製ランドセルのメリット・デメリット

小学校入学準備として欠かせないランドセル選び(通称・ラン活)は、年々早まり、加熱しているといいます。

以前の私は「たかがランドセルで」と思っていました。

しかし、けっこうな値段のするランドセル。

親としては経済的にも負担が大きいですし、子どもが6年間使うものだから、慎重に選びたいと思うようになりました。

というのも、我が家の長男が、ランドセルをものすごく重そうに担ぐ姿をみていたからです。

ランドセル選びのポイントはこちらから↓

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ラン活ってなに?

「ランドセル症候群」という言葉が登場するほど、いまや、小学生の3人に1人が肩こりや腰痛、筋肉痛といった身体的不調を抱えているのです。

加えて、うちの長男の場合は、急激に身体が大きくなって小3にしてランドセルがパツパツという思わぬ困りごともでてきています。

そんな具合なので、次男のラン活と長男のランドセル買い替えを検討して「布製ランドセル」について調べていました。

布製ランドセルの比較はこちら↓

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そんななか見つけたのが、軽くて、安くて、機能性が高くて、環境にやさしい次世代型ランドセルNuLAND(ニューランド)」

NuLANDとは

写真:NuLAND(ニューランド)HPより

まず、みなさんにお伝えしたいのは、NuLANDのランドセルは、子どもの体に負担のないランドセルを作りたいという母親たちの思いがびっしり詰まったランドセルだということです。

ランドセル自体の軽さを追求するだけなく、大量の荷物がすべて収まる大容量で、なおかつ荷物の重さを感じさせない設計と高い機能性がこのランドセルの最大の特徴です。

実は、ママ向けマガジン「ママタス」とのコラボレーションで、小学生を持つママたちの声を拾い上げて開発・商品化されたのが、このNuLANDのランドセル。

《現役小学生ママたちの願い》

1. とにかくランドセルを軽くしてあげたい!
2. 体操服も、上履きも、水筒も、リコーダーもすべて中にしまって両手があくようにしてあげたい。月曜と金曜の荷物の多さを解決してほしい
3. なるべく重さを感じさせたくない。肩や腰が痛くないようにしてあげたい
4. タブレット類は、衝撃を感じないところにしまいたい
5. 大小さまざまなポケットでマスクや、家のカギ、定期などすぐ取り出したい
6. お弁当は傾けずに入れたい
7. 水筒は荷物の量や用途にあわせて、中にも外にもいれられるようにしたい
8. ゲリラ豪雨でもあわてない素材だと嬉しい
9. 好みの色を見つけたい。
10. 身長がすごく伸びる。身体にあったサイズ展開がほしい
11. でも、やっぱり形はランドセルのオシャレなデザインもあきらめたくない!

NuLAND HPよりー

まさに、子どもを想う母の愛から生まれたランドセルなのです。

また、古着などの再生リサイクル布「RENU® 」で作られている点が、環境にも優しいサステナブル商品として各メディアや海外でも取り上げられ、高い評価を受けています。

そんな話題のNuLANDのランドセルが沖縄で2日間限定の展示会を開催するというので行ってきました!

NuLAND公式サイト 

NuLAND展示会㏌沖縄のレビュー

実は、以前NuLANDさんのランドセルをご紹介したこちらの記事が、メーカーの方目にとまって、沖縄での展示会情報をご連絡いただいた次第なのです。

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NuLAND 期間限定ポップアップストア開催!
2021年12月18日(土)、19日(日)沖縄「デパートリウボウ」
6Fイベントフロアにて限定OPEN

しかも今回、NuLANDを手掛ける合同会社RANAOS代表の岡本さんに直接お話を伺うことができました!

岡本さんからは、「感じたままに、レポート書いていいですよ」と言っていただいたので、実際に「NuLAND」のランドセルをみて、触って、子どもたちに背負わせて、私が感じた長所と短所を正直にまとめてみたいと思います。

NuLANDのメリット

🎒パッと見、ランドセル

京都や大阪のランリュックのように、一部地域では指定の通学かばんとなっている「布製ランドセル」ですが、まだまだ全国的とはいえません。 

指定ではない地域で布製ランドセルを使うのは、けっこう勇気がいると思うのです。

その他の布製ランドセルはこんな感じ↓

可愛いけど、かなり目立ちそう…

軽さは求めたいけれど、リュック感の強いスクールバックを持たせると、子どもが学校で悪目立ちしてしまわないか親としては心配なところです。

また、ランドセルは日本の文化にもなっているので、子ども自身もランドセルを背負うことが憧れだったりもして、革製ランドセルの高級感やフォルムのカッコよさも捨てがたい。

なので、布製であっても見た目が革製ランドセルに近いデザインであるということは、個人的にかなりポイントが高いと思っています。

🎒やっぱり驚きの軽さ!

一般的な革製ランドセル NuLAND
牛革・人工皮革・コードバン 布製(防水加工)
1200~1500g 896g

NuLANDの売りは、なんといっても軽さ!

革製ランドセルも、軽量化はだいぶ進んでいますが、それでも1㎏以上のものがほとんどです。

NuLANDのランドセルの重さは、なんと驚きの896g!

一般的な革製ランドセルよりも約300g以上軽いことがわかります。

はじめはノリ気ではなかったウチの息子たちも、その圧倒的な軽さに思わず背負っていましたから(笑)

Mサイズ(レッド)を背負う120センチの子ども

🎒大きくて大容量!

A4教材対応サイズ 横21.5cm × 縦29cm前後 A4サイズの教科書は入るけど、A4以上の教科書やファイルは入らない
A4クリアファイルサイズ横対応) 横22cm×縦30cm前後 A4クリアファイルの横幅には対応しているけど、縦向きははみ出てしまう
A4クリアファイルサイズ(縦・横対応) 横22cm×縦31cm前後 A4クリアファイルの横幅にも縦幅にも対応している
A4フラットファイルサイズ 横23cm×縦31cm A4フラットファイルがちょうど入る

革製ランドセルのサイズは4種類。

ですが、現在販売されているランドセルは「A4クリアファイルサイズ(縦・横対応)」「A4フラットファイルサイズ」の2種類が主流です。

NuLANDランドセル サイズ(内寸) マチ内寸(奥行) マチ拡張時
Mサイズ 横25cm×縦33cm 15cm 19cm
Lサイズ 横26.5cm×縦36.5cm 14cm 18cm

一方、NuLANDでは現在、Mサイズ(ブラック、レッド、キャメル、ネイビー)とLサイズ(ブラック、レッド)の2種類のサイズが販売されています。

Mサイズ、Lサイズ、いずれも、A4フラットファイルに対応できる大きさが確保されています。

NuLANDが、他のランドセルと違うのは、なんといってもマチ幅が約20センチまで拡張できるようになっていること!

革製ランドセルは、固くて丈夫な反面、教科書以外の収納には融通の効かないという欠点があります。

でも、NuLANDなら教科書以外の体操服もうわばきも水筒もリコーダーも弁当もすべてが、かばんの中に収納可能!

他の布製ランドセルでも、このマチ幅の拡張機能がついている商品は見当たりませんでした。(らぼ子調べ)

🎒肩ひものサイズ調整の自由度

すぐに大きくなる子どもの身体の成長に合わせ、こまめな肩ベルトの調整は重要です。

革製ランドセルの場合、肩ベルトの長さは、男の子の平均身長の160cmを想定身長とした長さがほとんど。

メーカーによっても異なりますが、3~4cm間隔ごとに穴があいていて、8段階ほど調整できます。

我が家の長男は、身長140センチほどですが、体重があるため、ランドセルの肩ひもの穴は最後のところにしてますが、すでにパツパツで窮屈そうです。

兄らぼ
🎒ランドセルは狭いし、苦しい…

NuLANDのランドセルは、肩パットの長さが約39センチ、調整テープが約30センチと、身体の大きな子どもや大人が背負っても十分な余裕がありました。

肩ひもの長さ調整も、穴ではないので、成長に合わせた微調整が可能です。

また、子どもが自分自身で引っ張って簡単に調節できるという点も魅力でした。

Lサイズ(ブラック)を背負う140センチの子ども

身体が大きくなった高学年の子どものセカンドランドセルとして、買い替える人が多いのも納得です。

いやむしろ、「はじめからNuLANDにしておけばよかった~」という人も多いはず。

MサイズとLサイズの適正身長について

NuLANDでは、新1年生用にはMサイズのご購入をおすすめしています。

Lサイズは、目安として身長約140cm以上の子ども、中学生~成人のビジネスシーンを想定した商品となっています。

新1年生で身長が130cmに満たない子どもだと、背中とランドセルの間にすき間ができてしまうのです。

ランドセルを正しい位置で背負えないと、せっかくのランドセルの機能が充分発揮されません。

そればかりか、骨格形成期に正しい姿勢を保てない状態で過ごすことになって、体のゆがみや、猫背の原因になってしまいます。

それは、革製ランドセルでも布製ランドセルでも同じです。

ランドセル選びのポイントはこちらから↓

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ラン活ってなに?

6年間持つからといって、大きめのランドセルを選ぶと、荷物を背中全体で背負うことができず、子どもの身体に負担がかかります。

Mサイズを背負う140cmの子ども

我が家も140cmの長男用にLサイズの購入を検討していましたが、実際に担いでみるとMサイズでも充分そうでした。

約30cmの調整テープがついているので、Mサイズでも買い替えることなく6年生まで背負うことは可能ということです。

ちなみに、Mサイズは身長180cmの大人でも使用可能だそう。

サイズで迷っている方は、お近くで展示会があれば、ぜひお子さま本人に背負わせてみるのが、いちばん良いかと思います。

ですが、近くで展示会をやっていないという遠方の方のために、NuLANDでは個人・団体向けにレンタルサービスも行っています。

ママ友グループ同士で申し込んでもOKとのことなので、お気軽に問い合わせてみるといいかもしれません。

NuLAND・レンタルサービスはこちらから

🎒通気性の良さ

通気性も考えられていて、背中部分は全面メッシュ素材が採用されています。

革製ランドセルだと夏場の暑い時期は、密着部が広い背中が蒸れて、汗疹ができてしまうことも。

うちの長男も片道15分ほどの下校でも夏場は汗で背中がびっしょりになって帰ってきます。

高温多湿な沖縄では、こうした通気性の良い素材はポイント高しです!

🎒防水性

布製ランドセルと聞くと、やはりどうしても心配になるのは「防水性」ではないでしょうか。
急なスコールや台風も多い沖縄では、「防水性」は重要なところです。
岡本さんの説明では、日常撥水加工が施されているので、雨が降っても大丈夫とのことでした。
かぶせ部分と底面には、さらにワンランク上の「防水加工」が施されていて、ツルツルしていました。
それでも心配な方に朗報!
雨はもちろん傷や汚れからもランドセルを保護できるおしゃれなレインカバーも新発売されていました。
レインカバー(カラー:ホワイトグレー¥2,200)

大きなNuLANDのロゴは、反射材を使用しているそうです!

反射材がついていれば、車や自転車の運転手からの視界が悪くなる雨の日でも、徒歩で登下校しても安心ですね。

【レインカバーの特徴】
⑴ NuLANDのMサイズもLサイズも、全体をすっぽり包み込む仕様
⑵ 暗い道でも安心。NuLANDロゴのリフレクタープリント付き!
⑶ 子どもの未来のために環境のことを考えたリサイクルポリエステル100%使用
⑷ 高い耐水圧加工*を施した生地で、大雨の時も安心
このレインカバーのデザインにも、こだわりがあるのだそうです。
岡本さんいわく、「自分の子ども用にレインカバーを探していたところ、黄色のビニール無地や小花系や縞模様などばかりだったのでカッコ可愛いデザインのものを作りたかった」のだとか。

楽天市場-「レインカバー ランドセル」2,155件 人気の商品を価格比較・ランキング・レビュー・口コミで検討できます。ご…

確かに、子どもっぽいデザインのものは低学年のときは可愛いけど、高学年になると子どもも恥ずかしいかも…。
シンプルながらも、おしゃれでカッコいいデザインのレインカバーなら年齢も、性別も問いませんね!
※ただし、こちらのレインカバーはNuLANDのランドセルの購入者のみに販売しているものだそうです。

🎒機能性

地域によっては、高学年になるとリュックに切り替える子もいますよね。

ただ、普通のリュックの場合、型崩れで教科書やノートの角が折れてしまったり、プリント類がぐしゃぐしゃになったりしませんか?

ランドセルとしての機能性を考えて作られたNuLANDなら、そんな心配もありません。

太い「ブックバンド」のベルトがついているので、教科書やノートをしっかりと固定してくれるのです。

しかも、このブックバンドがあることで、荷物が体幹側に固定でき、重さを感じにくいように設計されているそうです。

タブレット専用の収納ポケットもついていますし、開口部が大きく開くので、上から横からも荷物が入れやすいという点も、ランドセルとリュックの良いトコ取りのNuLANDならではです。

さらに、なんと水筒が入るポケットが内側にも外側にもついているのです。

リュックでも、横ポケットがついているものはありますが、水筒が入る大きさになっていなかったり、入っても動くと落ちてしまったりするはず。

NuLANDのランドセルが、水筒やペットボトルの収納を可能にしているのは、ポケットの内側にゴムがついているからです。

Lサイズの方は、お弁当が傾けずにおけるスペースがあったり、フラップ(かぶせ)がはずせるようになっていて、部活や遠足、課外授業、通塾用としても使い勝手がよさそうでした。

2022年モデルからは、Mサイズもファスナーで簡単にフラップが取り外しができる2WAY仕様にアップデートされています。
フラップを外すとさらに軽く、重さはなんと「748g」に!

詳しい2022年モデルの改良点はこちらの記事から☟

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このほかにも、ポケットには隠しリングがあって、背負ったまま鍵が取り出せるなどの工夫が盛りだくさんでした。

🎒値段の安さ

革製ランドセルの平均価格は53,600円といわれています。

しかし、ランドセルの大型化や原材料の値上がりで、年々ランドセルの価格は上昇傾向にあります。

一方、NuLANDのランドセルの価格は、Mサイズが33,000円、Lサイズが36,300円

10万近くする革製ランドセルも多いなか、質も良く、リーズナブルな布製ランドセルはお財布にも優しくて助かります。

🎒環境に配慮した素材

NuLANDのランドセルが紹介されるとき、その枕詞には「次世代ランドセル」「新時代」といったフレーズがついています。

それは、NuLANDのランドセルの素材が、使い終わった古着や工場での生産時に出た残反(生地)を原料にした循環型リサイクルポリエステル「RENU® 」でできているからです。

年々、革製ランドセルの値段が高騰しているのは、メイン素材である牛革などの天然素材が入手困難となっているのが理由のひとつ。

NuLANDでは、動物の革ではなく、循環社会を意識したランドセルを生み出すことで、「新しい社会のデザイン」を提案しているのです。

子どもたちの身体のためにも、未来の環境のためにも、負荷のかからないようにと作られたNuLANDのランドセル。

毎日使うランドセルを通して、子どもたち自身もSDGsの考え方や多様性を学ぶことができますね。

デメリット

安くて、軽くて、多機能で、環境にも優しくて…と本当にメリットばかりのNuLANDのランドセル。

しいて言うなら、個人的にちょっと気になるところが2点ほどありました。

🎒6年保証ではない

ランドセルといえば、6年間使うという前提ですよね。

「丈夫さ」が売りの革製ランドセルでは、ほとんどのメーカーさんが「6年保証」をつけています。

でも、残念ながら、NuLANDのランドセルは6年保証ではありません。

ただし、1年間の保証はついています。

布製だと保証がついていないところも多いので、1年保証でもありがたいのですが。

2年目以降は有償での修理サポートとなるそうです。

同じ次世代ランドセルといわれるERGORANSELさんのランドセルは「6年間の修理保証」がついています

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🎒スライド式ボタンを上にあげがち

NuLANDのランドセルは、かぶせ部分(フラップ)の開閉に、マグネット式の留め具が採用されています。

ドイツのFID LOCK®社製の留め具で、簡単に開けられて、パーツ同士を近づけるだけでロックが掛かる仕様だそうです。

ですが、展示会で、いざかばんを開けてみようとしたところ、なかなか開かないのです。

実は、右にスライドさせると簡単に開くのですが、私もウチの子どももそれを知らずに、一生懸命、上に持ち上げようとしていました。

レンタルでも、展示会でも、やっぱりみんなついつい上に持ちあげてしまうらしいのです。

スライド式だと分かれば、子どもでも力も入れずに簡単に開けられます。

でも、はじめの1週間くらいはクセで上に持ち上げてしまいそうです。

たぶん修理サービスで持ち込まれる部品No1も、この留め具なんじゃなかろうか…

と思ってしまいました。

これは、あくまで個人の感想です。

慣れれば全く問題ない案件です。

ホントどうせもいいレベルのデメリットしか思いつかない。

まとめ

地球環境にも配慮されていて、ランドセル症候群の救世主にもなる、未来が詰まった次世代ランドセルNuLAND

実物を手にして、ランドセルひとつで、新しい時代の価値観を生み出すことができるって素晴らしいなと驚きの連続でした。

「みんなと違っててもいい」という多様性、個をみとめ、互いの個性を大事にすることも伝えたいそうです。

それでも「みんなと同じ」が好きな日本人なので、むしろNuLANDのランドセルが学校指定とか、これがスタンダードという日が来ることも願いたいですね。

取材協力:NuLAND

【販路】
NuLAND公式サイト:(https://nuland.jp/)
ママタスSTORE:(https://mamatas.store/)
【SNS】
公式インスタ:(https://www.instagram.com/nuland_official/)
公式Twitter:(https://twitter.com/NuLAND_official)



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