みなさんは、「ランドセル症候群」という言葉を聞いたことはありますか?
「ランドセル症候群」とは、大きさのランドセルで重たい荷物を背負ったまま長時間通学することによって起こる子どもの心身の不調を表す言葉です。
小さな体で、時には3キロ以上にもなるランドセルを背負って通学する子どもたち。
小学生の低学年でも、7割が筋肉痛や肩こり、腰痛などの身体異常だけではなく、登下校が憂鬱に感じる「通学ブルー」なる言葉まで生まれて、メンタル面にまで影響を及ぼしている状態だといいます。
ウチの長男も、ランドセル自体は気に入ってはいるものの、「重い。疲れる。歩きたくない」など荷物の重さや多さに対する愚痴は多いです。

歩きたくなーーーい
そこで次男のランドセル選びでは、少しでも軽くて通気性のよいものはないかと思い、「布製ランドセル」について調べはじめました。
革製ランドセルのチェックポイントはこちら↓
皆さんは、「ラン活」という言葉をご存じでしょうか? 私は、長男が小学校に入学した後に知りましたが、長男が毎日「ランドセルが重い、重い」という姿をみて、もう少しいろいろと比べてランドセルを選べばよかったかなと反省しました。 そこで[…]
注目される、布製ランドセルを徹底比較
実は、小学校の通学用かばんとして「ランドセルを使わなければいけない」という公的な規則は設けられていません。
いけないと思い込んでた!
実際に、京都府南部や大阪、北海道小樽市の一部地域の小学校では、ランドセルではなくリュックが通学用の指定かばんとなっています。
冒頭で述べたように、ランドセル症候群が問題となっていることから、「ランドセルの代わりにリュックを持たせたい」と考える親御さんも増えているようです。
そうした保護者の要望を受け、ランドセルの安全性、リュックの軽さと安さ、子どもの成長と健康を考えたハイブリットな通学かばんとして、いま注目されているのが布製ランドセルです。
ひとことで「布製」といっても、帆布やナイロンなど素材も種類もカラーバリエーションも豊富なアイテムが多数そろっています。
ここでは、各メーカーの布製ランドセルを商品を、素材別にご紹介したいと思います。
ポリエステル「RENU®」 製ランドセル
NuLAND(ニューランド)
(画像・動画引用元:https://nuland.jp)
『NuLAND』は、InstagramママメディアNo.1の規模をほこる「ママタス」*とのコラボで、アンケートによって集めた現役小学生を持つママたちの声から生まれたランドセルです。
実は、私がもっとも気になっていたランドセル!
展示会にもお邪魔して、取材させてもらいました。
展示会のレポートはこちらから↓
小学校入学準備として欠かせないランドセル選び(通称・ラン活)は、年々早まり、加熱しているといいます。 以前の私は「たかがランドセルで」と思っていました。 しかし、けっこうな値段のするランドセル。 親としては経済的にも負担が大き[…]
見た目は革製ランドセルと変わらず、布っぽさや安っぽさを感じさせません。
生地の素材は、使い終わった古着や工場での生産時に出た残反(生地)を原料にした循環型リサイクルポリエステル「RENU® 」。
気になる防水性も撥水加工が施されているのでバッチリ。
教科書やノート以外の水筒や体育着、うわばきなどもすっぽり入る大容量で、機能性も抜群です。
・Mサイズ:ブラック、レッド、キャメル、ネイビー(全4色)
・Lサイズ:ブラック、レッド(全2色)
【サイズ】
・Mサイズ:横幅27㎝×高さ35㎝×マチ幅16cm(拡張時20㎝)
・Lサイズ:横幅28.5㎝×高さ38.5㎝×マチ幅15cm(拡張時19㎝)
※Lサイズは、身長目安140㎝以上
【重量】
・Mサイズ:約896g
・Lサイズ: 約1060g(フラップなしの場合、約820g)
【価格】
・Mサイズ:33,000円(税込)
・Lサイズ:36,300円(税込)
※Mサイズ、Lサイズともに1年間の修理保証付き
人工合皮×ナイロン製ランドセル
ERGORANSEL(エルゴランセル)
(画像・動画引用元:https://ergoransel.com)
『ERGORANSEL(エルゴランセル)』は、登山リュックのテクノロジーを搭載した多機能ランドセルです。
ERGONOMICS(エルゴノミクス:人間工学)と、RANSEL(ランセル:ランドセルの語源であるオランダ語)を合わせたブランド名の通り、人間工学を考慮し、どんなに走っても子どもの体にフィットして負担にならないランドセルを実現しています。
表のかぶせ面に人工合皮「帝人コードレ」が施されていますが、本体部分の素材には、撥水性に優れた「CORDURA Nylon 1000D」が採用されています。
肩ベルトは登山リュックの仕様で、しっかり体にフィットし、胸バンド&腰バンド付き。
胸バンド・腰バンドは、子どものからだの成長に合わせて、必要なくなったら取り外しも可能です。
(画像・動画引用元:https://ergoransel.com)
別売りの専用ポーチを取り付ければ、水筒を入れることも可能!
安心・安全の日本製だから、布製ランドセルでは珍しく6年間の修理保証が付いてくるのがありがたいです。
エルゴランセルをレンタル試着してみた記事も合わせてご覧ください↓
革製ランドセルがいまだ定番で「置き勉」も進まず、タブレットの持ち帰りなどでさらに荷物は重くなるばかり。 そんな中、最近は軽くて多機能な布製ランドセルが注目を集めています。 以前、‟次世代型ランドセル”「NuLAND(ニューランド[…]
サイズ:縦33cmx横26cmxマチ14cm
*A4フラットファイル対応サイズ
重量:1,090g(ウエストベルトを外すと1,020g)
価格:55,000円(税込)
※6年間の修理保証付き
ナイロン製ランドセル
ポーター サッチェルバッグ
人気のバッグブランド吉田カバンのPORTERも、オリジナルランドセルを作っています。
メイン素材には「コーデュラ®ホロフィルエアーバリスティック™」という強度に優れた特殊なナイロン生地を採用。
(画像引用元:https://www.yoshidakaban.com/product/113176.html)
かぶせ部分は、ポリウレタンコーティングをした牛革、両サイドや背面に強度に優れたナイロン生地を使用しています。
本体フラップ部分の開閉とチェストストラップの取り外しには、マグネットで簡単に開閉ができるようになっています。
ただし、重量、価格は通常の革製ランドセルと変わらないので、軽さやリーズナブルさを期待している人には向かないかも。
吉田カバンのPORTERの『サッチェルバッグ』についてはこちらの記事で詳しく書いています↓
ランドセル選びは、子どもが6年間使うものだから失敗したくないですよね。 近年、注目されている布製ランドセルはもうチェックしていますか? 今回は、鞄ブランドの吉田カバンから発売されているランドセルを紹介したいと思います。 お[…]
カラー:ブラック
サイズ:縦36cmx横27cmxマチ13cm
重量:1,400g
価格:110,000円(税込)
お届け :2024年2月下旬予定
【Re-Style Kids×PORTER】

(画像引用元:https://isetan.mistore.jp/onlinestore/baby_kids/school_bag/index.html)
こちらは、吉田カバンが三越伊勢丹とのコラボレーションで作っている限定ランドセル。
こちらも、素材はサッチェルバッグ同様にメインに「コーデュラ®ホロフィルエアーバリスティック™」、一部に牛革が使用されています。
毎年人気で、すぐに販売が終了してしまうので、気になっている人は早めのご予約を。
三越伊勢丹のネットショップからでも購入できます。
サイズ:縦37cmx横27cmxマチ19cm
重量:約1,450g
価格:84,700円(税込)
販売期間:【2024年3月中旬以降届】
無償修理保証は付いておりません。
ランリック® 大型サイズ



(画像引用元:http://ranric.shop-pro.jp/?pid=60179671)
ランリックは、高価なランドセルに代わる通学カバンとして開発されたナイロン製のランドセルです。
京都の一部の地域の小学生で指定の通学カバンとして使用されています。
子どもたちを交通事故から守りたいという願いが込められ、道路警戒標識をモチーフにデザインされた大型サイズ。
裏地付きの二重仕立てで丈夫に。肩ベルトに反射テープが付いています。
サイズ:縦37cmx横27cmxマチ11cm
重量:約690~760g
価格:11,660円(税込)
ランリックⅡ



(画像引用元:https://ranric.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=1852690&csid=0)
ランリック大型サイズよりもマチが3cm大きくなって、収納もたっぷりできます。
A4フラットファイルもすっぽり入ります。
反射板がついているので、帰りが遅くなる塾や習い事用かばんとしても最適です。
サイズ:縦37cmx横27cmxマチ14cm
重量:約900~970g
価格:12,540~18,920円(税込)
ナップランド

(画像引用元:http://www.bag-murata.co.jp)
北海道小樽市の小学生7割以上が使っているナップランド。
坂が多く、雪も多い小樽で、重たいランドセルを背負って通学する子どもたちを見かねた校長先生が、老舗かばん店「バッグのムラタ」に相談したのがきっかけで生まれました。
北海道小樽市発祥なだけあって、、雨や雪にも耐える強さ、真っ白な雪の中でも映えそうなカラーバリエーションが特徴です。
A4サイズが縦に入る大きさでありながら、重さは600g台という超軽量!
サイズ:縦33cmx横28cmxマチ11cm
重量:約660g
価格:7,150円(税込)
ナップランドは、楽天からでも購入可能です。
なないろランドセル
(画像引用元:https://rainbowgirl.jp/)
ピンクやパープルなど、女の子にはたまらないマカロンカラーでかわいいランドセル。
かわいいわりに18Lと大容量。
サイズ:縦35cmx横29.5cmxマチ14cm
重量:約800g
容量:約18L
通常価格:12,800円
なないろランドセルは、楽天からでも注文できます。
キディーロング

肩ベルトや背中にはウレタンクッション材が入っています。
カラー:黒、紺、青、赤、ピンク、緑の6色
サイズ:縦31cmx横24㎝xマチ12cm
重さ:約900g
価格:15,290円(税込)
楽天からでも購入可能です。
RD-24

(画像引用元:https://www.h-daiwa.co.jp)
奈良県内外の中学校・高等学校の指定カバンを製造・販売していたダイワホーサン。
課外授業や遠足など校外学習でも使えるかばんを作ってほしいという保護者の意見から生まれた通学かばんが、「Dランド」シリーズです。
なかでもRD-24は、学校指定の通学かばんとしての採用実績もある1番人気モデルです。
布製ランドセルでは珍しい、6年保証付き!!
開発・縫製・製造・販売すべてを、国内自社工場で行っているからできる安心のアフターケアです。
サイズ:縦33cmx横30cmxマチ14cm
重量:約990g
価格:16,800円(税込)
RD-24以外の商品も数多くあり、サイズ・カラーも豊富なので、ぜひ公式からラインナップを確認してみてください。
楽天からでも購入可能です。
カンガル

カラー:ブラック、ブルー、サックスの3色
サイズ:縦31cmx横26cm
重量:約1170g
価格:22,110円(税込)
3年保証、交通障害保険付き
ラクサック
・小サイズ:イエロー、ピンク、ブラック、ブルー、ラベンダーの5色
・大サイズ:ブラック、エンジ、ブラウン、ラベンダー、ネイビーの5色
【サイズ】
・小サイズ:縦34cmx横24cm×マチ15cm
・大サイズ:縦37cmx横26cm×マチ15cm
【重量】
・小サイズ:830g
・大サイズ:880g
【価格】
・小サイズ:9,900円(税込)
・大サイズ:11,000円(税込)
楽天からでも購入できます。
ことゆくランドセル
『ことゆくランドセル』は、浜松の小学生の母親がランドセルをもっと使いやすくしたい!ということで起業・開発されたものです。
デザインは、ランザックに似ています。
軽さは抜群の770g。
・ベーシックサイズ:チェリー×ピンク、ブラック×レッド、サックス×パープル、オールブラウン、オールブラック、ネイビー、ネイビー×パープル、ブラック×カーキ、ブラウン×ピンク、ダークレッド、スカイブルー、グリーン、ブラウン、レッド
・ユニバーサルモデル:スカイブルー、ブラウン×ピンク
【サイズ】
・ベーシック:縦34cm×横26cm×マチ14cm
・ユニバーサル:縦34cm×横26cm×マチ14cm
【重量】
・ベーシック:650~790g
・ユニバーサル:650~770g
【価格】
・ベーシック:29,700円(税込)
・ユニバーサル:29,700円(税込)
3年保証付き
帆布製ランドセル
ランザック

(画像引用元:http://www.saikobo.jp/newrand/side.html)
尾道市の『彩工房』で作られている「ランザック」は、帆布製のランドセルです。
グッドデザイン賞など数々の受賞歴がある、おしゃれな商品です。
帆布の丈夫さと収納力に、リュックの機能性を加えたデザイン。
職人がすべて手作りで仕上げています。
工房完全受注のため、限定100個しか製作していないんだとか!
ただ、帆布はたしかに丈夫そうですが、重さが1260gと、革製ランドセルと変わらないかもしれません。
サイズ:縦32cmx横22.5cmxマチ13.5cm
重量:約1,260g
価格:4万3,000円(税抜)
一澤信三郎帆布【305】


(画像引用元:http://www.ichizawa.co.jp/products/details/198.html)
トートバッグなどで人気の一澤信三郎でも、帆布製のランドセルを手掛けています。
「華やかさはないけれど、毎日飽きずに使えるものを」というモットーの通り、シンプルな作りです。
A4サイズが縦にも横にも、さらにB4サイズが縦にも入ります。
小学1年生には大きいですが、ペン差しやポケットなど収納もたくさんあり、中高生の通学用や大人のビジネス用にも使えます。
赤×ベージュ、青ねず×ベージュ、レンガ×ベージュ、黒×黒、紺×グレー、グレー×オリーブの6色
サイズ: 縦 37 x 横 32 x マチ 15cm
持ち手の長さ: 約 21cm
背負いバンドの長さ: 約 49~89cm
重量:約960g
容量 : 約 22 L
価格:25,300円(税込)
【R-01】


(画像引用元:https://www.ichizawa.co.jp/products/details/88.html)
A4サイズが縦向きに入る綿帆布製のランドセル型リュックです。
底板が入っていて、大人でもリュックとして使えますが、ランドセルとして購入するお客さんも多いそう。
赤×ベージュ、青ねず×ベージュ、レンガ×ベージュ、黒×黒、紺×グレー、グレー×オリーブの6色
サイズ:縦32cmx横26cmxマチ11cm
背負いバンドの長さ: 約 49~79cm
持ち手の長さ: 約 19cm
重量: 約 830g
容量:約 11 L
価格:23,100円(税込)
【R-12】


(画像引用元:https://www.ichizawa.co.jp/products/details/245.html)
大容量で、口元をひもで絞るタイプです。
B4サイズが縦に入ります。小1年には大きすぎるかもしれません。
容量が少ない時は、アジャスターでサイドのマチを絞り、容量を調節できます。
オリーブ × オリーブ、黒 × 黒、グレー × グレーの3色
サイズ:縦44cmx横30cmxマチ16cm
背負いバンドの長さ: 約 52~96cm
持ち手の長さ: 約 19cm
重量: 約 980g
容量:約 25 L
価格:33,000円(税抜)
まとめ

各メーカーの布製ランドセルをご紹介しました。
布製といっても安っぽくなく、防水性もあり、見た目もかなりおしゃれなものがたくさん出ていました。
とはいえ、革製ランドセルと変わらない重みや高額の商品もあるので、十分に調べて比べる必要があります。
布製ランドセルの購入を検討して気づいたのは、新入学生としては平均より身体が小さめ、あるいは大きめのお子さんは、革製ランドセルより布製のほうが肩ひもの調整が微妙な効いてフィットしやすいのではないかという点です。
聞けば、特別支援学級に通うお子さんのなかには、筋力が弱く革製ランドセルが背負えないとか、指先がうまく動かせずランドセルのかぶせを開け閉めする金具がうまく扱えない子もいるようなのですが、そういった障害を抱えたお子さんの通学カバンとしても、布製ランドセルは重宝されているそうです。
また、新入学生の購入だけでなく、身体が大きくなってランドセルが窮屈になった高学年のお子さんへの買い替え用・セカンドランドセルとして購入する方も多いみたいです。
楽天でも買える布製ランドセルは、私の楽天ルームにもまとめてみました。
ROOMは「欲しい!」に出会える楽天市場のショッピングSNS。みんなのおすすめから「欲しい!」をみつけよう。…