保育園と幼稚園、どこに入れようか迷う・・・
両園の違いが、よくわからない!
というママさんは多いのではないでしょうか。
ウチは長男が、年長に進級するタイミングで認可保育園から公立幼稚園に転園させました。
そこで今回は、通わせてみて感じた保育園と幼稚園の違いと、
近年、増加している「認定子ども園」について調べたことを書きます。
長男が無認可保育園を強制退園させられたときの話も合わせてどうぞ↓
先日、とある市議会議員さんとお会いして 「認可外保育園の必要性」についてお話させてもらいました。 沖縄の待機児童の実情 厚生労働省の発表によると、 昨年4月時点で沖縄県の待機児童数は東京都、兵庫県に続いて全国3番目。[…]
保育園と幼稚園のちがい
まず、保育園と幼稚園の大まかな違いは、下記の5つ。
1.管轄や根拠法令、保育者が有する資格
2.対象年齢
3.料金設定
4.保育時間
5.お昼寝と給食の有無
1.管轄や根拠法令、保育者の資格
保育園は、厚生労働省の管轄で児童福祉法に基づき、保育士が保護者の委託を受けて乳幼児を預かる「児童福祉施設」。
一方、幼稚園は、文部科学省の管轄で学校教育法に基づいて幼稚園教諭が子どもの発達の助長をするよう教育している「教育施設」です。
2.対象
保育園では、0歳~小学校入学前の乳幼児が対象であることに加え、
両親ともに働きに出ているとか、病気療養中であるなどの
「保育に欠ける状態」であることが条件。
幼稚園では、3歳もしくは4歳~小学校入学前の幼児が対象。
共働き世帯でなくても入れます。
3.料金設定
保育園の料金設定は、保護者の課税状況に応じて自治体が設定しています。
自治体によっては、2人以上子どもを預けていれば、2人目は半額、3人目は無料、という地域もあります。
私立幼稚園では設置者が設定、公立幼稚園では自治体が設定していますが、いずれも世帯収入に関わらず一律料金です。
4.保育時間
保育時間は、施設により異なりますが、保育園の場合たいだい7時半~18時ごろまで(標準保育時間8時間)が基準です。
幼稚園は9時~14時ごろまで(標準保育時間4時間)となっています。
5.お昼寝と給食の有無
子どもの生活面で大きくちがうのが、お昼寝と給食の有無かもしれません。
保育園では、お昼寝の時間を設けており、給食提供は義務です。
幼稚園は、給食提供は自治体の任意で、お昼寝時間はありません。
4月当初は軽くお昼寝させたり、徐々に時間を短く設定していき、秋ごろからお昼寝をしないような流れにしている幼稚園もあります。
※2019年10月からは無償化に伴い、幼稚園でも給食提供が開始されました。
認定こども園って?
近年、増加している『認定子ども園』は、
0歳~就学前の子どもを対象に7時半~17時ごろまで預ってくれ、親の就労条件もなく、
給食があり、教育の観点から子どもをみてもらえるということで、
保育園と幼稚園、両者の「良いとこ取り」とも「ハイブリット」とも言われています。
認定こども園の種類は4つ!
ひとくちに、認定こども園といっても、その種類は4つあり、
保育所がもととなっているタイプ、
幼稚園がもととなっているタイプなどさまざまです。
種類 | 機能 |
幼保連携型 | 幼稚園的機能と保育所的機能の両方の機能をあわせ持つ単一の施設として、認定こども園としての機能を果たすタイプ。 |
幼稚園型 | 認可幼稚園が、保育が必要な子どものための保育時間を確保するなど、保育所的な機能を備えて認定こども園としての機能を果たすタイプ |
保育所型 | 認可保育所が、保育が必要な子ども以外の子どもも受け入れるなど、幼稚園的な機能を備えることで認定こども園としての機能を果たすタイプ |
地方裁量型 | 幼稚園・保育所いずれの認可もない地域の教育・保育施設が、認定こども園として必要な機能を果たすタイプ |
保育園か幼稚園か、はたまた認定子ども園がいいのか、と迷いますが、
料金の面や必要な保育時間、給食提供の有無など、家庭の状況によっても求める状況が異なってくるかと思います。
子どもの精神面への配慮、経済的な理由、園と家庭の教育方針が合致しているかなど、
何を優先するか、ご家庭でじっくり検討することが大切です。
実際、通わせてみて気づいたこと
我が家の場合は、長男が通っていた保育園が小学校の校区外だったこともあり、
同じ小学校へ入学する友達がいないのはかわいそう。。。
給食がないから毎日のお弁当作りが大変とか
保育時間が短いから送り迎えできないというのは、
すべて親の都合でしかない。
「小学校に上がるための準備や子どもの環境を整えることが親の務めだ!」
と意気込んで、年長から幼稚園へ転園させたのですが、、、
オリエンテーションで年間行事予定表をみて、意気消沈しました。
公立幼稚園では行事はすべて小学校と同じで、
運動会や生活発表会などのイベントがすべて日曜日。
そして、行事の翌月曜日が「振替休日」。
振替休日の際は、当然預かり保育や延長保育もお休み。
この振替休日が年に4回ほどあり、加えて家庭訪問、個人面談、参観日、PTA活動に各種ボランティアの数々は、すべて平日!
何コレ…、私の有給で足りますか??
「預り保育もあるし、ケータリングもあるし、保育園と変わらないよ~」って言った先輩、誰だよ!ってなりました(笑)
「保育に欠ける」という条件付きなだけあって、
保育園では働いている保護者に考慮してくれている面が多々あります。
特に、長男が通っていた保育園では、
イベントの開催日や参観日が小学校と被らないように兄弟のいる家庭にも配慮があり、
プールや絵本貸し出しの日にも、子どもの荷物が多くならない曜日に設定されていたり、
スケジュール表をみるだけで、その心配りが伝わるほどでした。
そうした配慮が当たり前ではない、ということを幼稚園に入れてみて、
改めて気づき、今まで通っていた保育園には、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
●意外なところに落とし穴・・・
そして、幼稚園に入れて、最初に私を悩ませたのが、
「体育着登園」でした。
入園して1ヶ月ちょっとの間に、
体育着登園の日を3回も忘れて私服で登園させてしまう
という失態を繰り返しました(笑)
以前通っていた保育園では、
保育士が前日のおたより帳に「明日は体育着登園です」と書いてくださったり、
玄関前にホワイトボードで掲示してくださっていました。
しかし、幼稚園にお便り帳はありません。
年長くらいの子どもは口頭伝達できる年齢なので、
「園の様子はお子さんから聞いてください」というスタンスです。
幼稚園側に配慮がないというわけではなく、
それにも「教育上のねらい」が、きちんとあってのことです。
◎次の日に必要なものは、なるべく子ども自身に準備させる。
↓
『自分のことは、自分でする』◎親子で、忘れ物がないか確認し合う。
↓
『親子でコミュニケーションを取る』
小学校に上がる前に、自分のことは自分でできるよう自立をうながしたり、
学校の様子を子どもから聞くことで、親子でコミュニケーションをはかりましょう。
ということだと思います。
そのねらいは、十分、承知しているのですが、
我が子は、「明日持って行くもの、何かない?」と聞いても
ないと思うんだけど、わかんない!
いつもこんな調子。(笑)
どうやら、
担任の先生は、きちんと帰りの会で
「明日は体育着登園ですよ」と伝えているのですが、
その、14時くらいの帰りの会で伝えたことを、
その後の預かり保育で3時間、みっちり遊びたおして、
17時にお迎えに行くころには、
伝達事項なんてすっかり忘れてるといった状況で、
どうしたもんか・・・と悩みました。
それでも、幼稚園の先生方は、優しくて
小学生になるまでにできるようになろうね。
とおっしゃって頂き、3ヶ月ほど経ったころには息子も
と、忘れずに伝えることができるように成長していました!
子どもを叱って萎縮させたり、焦らせるような先生方が
ひとりもいなかったことに感謝と、幼稚園教諭の質の高さに感動しました!
●保育と教育のちがい
また、「保育」と「教育」の違いを感じる出来事もありました。
6月の終わりごろ、子どもを車に乗せて出かけようとしていた時のことでした。
いつも通る道に、警察車両や消防車が何台も止まり、
警察官が、迂回をうながしていました。
不発弾処理のため、通行止めになっていたのです。
そんな光景を初めてみた長男は、
アメリカと日本が戦争したんでしょ。
沖縄で戦って・・・うんぬんかんうん
沖縄の小学校では、
6月23日『慰霊の日』の前後に、平和学習を行います。
長男は幼稚園で、慰霊の日を前に、
沖縄戦について教わってきていたのです!
それまでは、保育園の「保育」と幼稚園の「教育」に、
大した違いがあるとは思っていませんでした。
保育園でも、外部から講師を招いて、英語教育に力を入れている園や
習字を教えて、就学までに「字が書けるようにする」ことを目標にしている園など
教育に力を入れているところもたくさんあるからです。
しかし、平和学習までやってくれるところは多くはないはず。
私自身も「小学校になってから~」くらいに思っていました。
物心つくころに、おじぃ、おばぁの戦争実体験を聞いて、
恐怖で夜眠れなかった思い出があるので(笑)
環境に慣れさせる目的で幼稚園へ転園を決めましたが、
振り返れば、私も子どももいろいろなことを学んだ1年間となりました。
まとめ
幼稚園では、小学生のおにいちゃん、おねえちゃんが、
絵本の読み聞かせにきてくれたり、身体測定などの補助についてくれたり
行事以外でも交流する機会が設けられていました。
そのおかげか、長男は今年、小学校1年生になりましたが、
環境や勉強に対する不安感を抱くことなく、
毎日、元気に登校できています。
その姿をみると、やはり幼稚園に入れてよかったと思っています。
そして、次男のときも幼稚園に入れたい!
と考えているのですが、
ただ年々、幼稚園が廃校となって、認定こども園へ移行する動きが広がってきているので、
次男のときには、どうなることやら・・・
長男が無認可保育園を強制退園させられた話も合わせて読んでみて下さい。
先日、とある市議会議員さんとお会いして 「認可外保育園の必要性」についてお話させてもらいました。 沖縄の待機児童の実情 厚生労働省の発表によると、 昨年4月時点で沖縄県の待機児童数は東京都、兵庫県に続いて全国3番目。[…]