離乳食も卒業して、幼児食に切り替わるとモリモリ食べてくれるようになるかと思いきや!
「偏食で好き嫌いが多い」、「野菜は全然食べてくれない…」、「お菓子ばっかりで栄養バランス大丈夫?」など自己主張しはじめる子どもとの戦いがはじまる幼児期。
どうしたら、ごはんをたくさん食べてくれるようになるのか。
苦手な野菜は、どうしたら食べてくれるのか。
悩んでいる親御さんは、多いですよね。
でも、ふと気づいたんです。
家では好き嫌いや食べ残しが多いのに、保育園のお便りにはいつも「完食」って書かれてくることを。
モリモリ食べてくれるようになるコツを知っているに違いない!!
ということで、知り合いの保育士さんに、ご家庭の食事でどんな工夫をして、子どもたちにどんな声かけをしているのかを伺ってきました。
以前、プロの調理師ママさんに、どんな離乳食を作っているのかお伺いした「突撃!隣の離乳食」の「幼児食」バーションです♪♪
「離乳食バージョン」の記事はこちら↓↓
みなさんは、離乳食期を楽しく過ごせていますか? 離乳期は、母乳やミルクを「飲む」だけだった赤ちゃんが、「食べる」ことへ移行するための大切な時期です。 月齢に応じて、回数や食材の大きさ、固さ、味付けなども変えていかなければいけませ[…]
保育士は、家でどんな幼児食を作っているの?
今回ご協力いただいたのは、6歳、4歳の息子さん、3歳の娘さん3人のお子さんをお持ちの保育士ママさんです。
ごはんに汁物、おかずは彩りや栄養バランスも考えて数品用意してます。
盛り付け、彩りに工夫を
盛り付けを工夫して、色どりもカラフルにするのは効果があるようです。
キャラ弁のように手の込んだものである必要はないのですが、ウインナーをタコ形にしたり、海苔で簡単な顔を作るだけでも喜びます。
さらに、「〇〇ちゃんは、どこから食べる?」と声をかけると子どもは張り切って食べてくれます。
お子様ランチのような旗を指すだけでもテンションも上がりますね。
幼児食を食べやすくする工夫は?
親御さんはけっこういると思うのですが、
ごはんを食べさせる工夫って何かあるんですか?
ウチは子どもが3人もいるのですが、一人ひとりの年齢に合わせて、
味付けや食材の大きさ、固さなども変えていますね。
手づかみ食べしやすい大きさ
離乳食の完了期を迎えた1歳~1歳半頃から、スプーンやフォークを使えるようになってきます。
2歳頃になると、メニューによってスプーンとフォークの使い分けができる子もいます。
とはいえ、手先は器用に使えず、力加減も時期ですから、フォークやスプーンをうまく使えずイライラして「もう食べない!」というお子さんも。
3歳頃までは、子どもの発達ペースに従って、手づかみ食べとスプーン・フォークの並行でも大丈夫です。
食事のマナーとして、スプーンやフォークを使えるようにしなきゃと思う親御さんの一生懸命なしつけが、かえって子どもの「食べたい」という気持ちを損ねていることもあるかもしれません。
まずは、「ごはん、おいしい」、「食べるって楽しい」という気持ちを育てましょう。
ごはんは、手で持って食べられるようにおにぎりにしたり、海苔巻きにしてひと口サイズにカットする。
おかずの食材も食べやすい大きさにカットし、手で食べたり、多少汚してもきつく叱らないことがポイントとなりそうです。
どうしたら野菜を食べてくれるようになる?
野菜が苦手なお子さんは多いと思いますが、
どうしたら食べてくれるのでしょうか?
マヨネーズに砂糖を入れた特製ドレッシングをかけると、
サラダとかでもよく食べてくれます。
子どもには食べやすいみたいです。
砂糖も白糖ではなく、てんさい糖やきび糖など自然の甘みがあって
ミネラルも豊富な砂糖を使用しています。
野菜は細かく、ドレッシングにも工夫を
食べやすくする調理グッズとは?
ポタージュミキサーを活用しています
「コレ、おススメですよ」と言って、保育士ママさんが教えてくれたのはスープメーカー。
子どもたち、けっこう飲んでくれるので、
離乳食のときから活用しています♪
姿、形がみえないと、子どもはけっこう苦手な野菜も食べてくれますよね。
ハンバーグとか練り物に混ぜ込んだらバレないこと多いし(笑)
野菜をいちど全部スープ状にして、カレーに入れるとおいしくなるんですよ〜。
具なしですけどね(笑)
確かに、野菜のうまみが濃縮されておいしそう♪
野菜の姿を隠す
幼児期に好き嫌いがあるのは、その食べ物をまだ十分に食べられるだけの体が成長していないという場合もあると思います。
もしくは、その食材そのものが嫌いなのではなく、味付け、調理法が嫌なのかも。
なので、食材の色や形がわからないと意外とすんなり食べてくれることがあります。
我が家でも、カレーは具は大きくゴロゴロ入っているほうが喜ぶと思っていましたが、子どもに「大きいニンジン、嫌。入れないで!」と言われたことがあります。
小さいお子さんにしたら、大きな具が食べにくかったり、苦手な野菜の姿が見えて嫌がる子もいるのかも・・・。
野菜の姿がなくなるまで煮込んだ、「ホテル風の具なしカレー」なら、野菜の栄養素はしっかり摂れるし、うまみが凝縮された美味しいカレーになるし、一石二鳥じゃないですか!
環境を見直す
親が食べさせたい量ではなく、子どもが食べられる分量を
お子さんが「ごはんを食べない」というとき、最初にお皿に盛りつけた分量が多すぎるということもあるようです。
保育参観で保育園の給食の量を見て「少なっ!!!」と思った方はいませんか?
ウチの次男の保育園の給食は、3歳以降はビュッフェ形式。
なにをどのくらい食べるかは、子どもたちが自分自身が決め、自分たちでよそって配膳までします。
好きなものだからといって、一人でたくさん盛り付けることはしません。
食べきって、足りなかったらお代わりをする。
「お皿がピカピカになった!」という達成感や、お代わりして「いっぱい食べられた」という喜びの体験が、大切なのです。
家でも、「自分で食べられる量入れてごらん」と言って、子ども自身によそってもらうと「自分で入れたごはん、自分で決めた量だから」と完食してくれますよ。
親が食べさせたい量ではなく、子どもが食べられる適量を見直してみましょう。
おやつはお菓子ではない
お菓子はたべるのに、ごはんを食べてくれないという場合は、食事時間前のおやつでおなかがいっぱいになっている可能性があります。
夕方、保育園から帰ってくると子どもに「おなかすいた~」といわれ、夕飯の準備をしている間に市販のお菓子を与えていませんか?
ご飯を食べなくて困るとおっしゃる親御さんのなかには、おやつをお菓子を与えるものと思っている方が多いのですが、管理栄養士さんの話ではおやつは食事の1つと考えたほうが良いのだそう。
1日のトータルバランスで考えて、おやつは足りない栄養素を補うものと捉え、お菓子ではなく、おにぎりや焼き芋、果物に変更するといいようです。
おやつにパンを与えて、夕飯はおかずだけにしてもOK。
大人の「おやつ=お菓子」という固定疑念をまずは捨てることが必要です。
食事に集中できてないのかも
テレビにくぎづけで手が止まってしまったり、好きな曲がかかったり、ましてや園でダンスの振り付けを習ってきた曲がかかろうものなら食事そっちのけで踊り出しますね。
そんな環境で「ごはん食べなさい!」と叱ってもムダです。
テレビを消して、食事に集中できる環境を作ることが先だからです。
シチュエーションを変えてみる
子どもがごはんを食べたくなる環境を作るという意味では、いつも決まったテーブルである必要はないと思います。
たまには、ごはんを弁当に詰めてベランダで食べてみたり、公園で食べたり。
シチュエーションを変えてみると、子どもも「外で食べるとおいしいね」と言ってモリモリ食べてくれることがあります。
まとめ
子どもがごはんを食べてくれるようになる工夫、いかがだったでしょうか。
- 色どり豊かに、盛り付けに工夫をする
- 幼児期はフォークやスプーンのマナーにこだわらず、手づかみ食べしやすい大きさや固さにする
- 野菜は小さく切って、ドレッシングに甘みをつける
- フードプロセッサーやポタージュミキサーなどの調理器具を活用し、苦手な野菜は色や形やわからないようにする
- 食べる分量は、親ではなく子ども自身が決める
- おやつに与えるお菓子を見直す
- 食事時間はテレビをつけない
- たまにはごはんを弁当に詰めて外へ出て食べるのもGood!!
お子さんの成長や好みをしっかり観察し、調理で工夫できるところ、習慣や環境で見直せるところは見つかりましたか?
ぜひ、試してみて下さいね。
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